スワップトレードとリスクマネジメント


FXの取り引きでは、2つの異なる通貨の為替レートの変動を利用して利益を求めていくことが主たる投資取引になると思いますが、その他にもこれらの通貨の金利差を利用して利益を積み上げていく取引方法もあります。
この投資スタイルをスワップトレードと呼び、数か月などの長い期間で買った通貨を保持することで、日ごとに計算されるスワップ金利と呼ばれる金利差を得ていきます。
スワップトレードで気にしなくてはいけない注意点は、相場の大きな変動などで保持している通貨の価値が下がり、スワップ金利での利益を相殺してマイナスになってしまったり、損失を含んだ評価価値が、取引業者に預けている証拠金のロスカット設定比率を超えてしまい、損失を抱えたままに強制決済をされてしまって、投資資金を一気に失ってしまう事です。
こうした事をなるべく起こさないためにも、リスクをマネジメントしていく方法が必要になってきますが、長期的に通貨を保持する以上は、刻々と変化する為替レートそのものにへ対する対策は立てにくくなります。

投資する側の対策として、利益の幅を調節することで損失の大きさをコントロールすることはできます。例えば、レバレッジの倍率を下げることで、為替レートが大きく下がったとしても、ロスカットの設定比率を超えることなく強制決済の禍から免れる可能性を上げることができます。
これはもちろん、利益を少なくする方法になりますので、なかなか決断が必要になりますが、一度強制決済が起こってしまえば、スワップ金利をたくさん積み上げていたとしても、あっという間になくなってしまうばかりか、損失を負ってしまうのです。
そのマイナスを考えれば、少ない利益でもプラスであることの優位性が分かるかと思います。

また、長い期間通貨を保持することで利益を積んでいきますが、この保持期間を短くすることも、リスク軽減になります。
気になる部分は、利益を確定した時に取引業者に支払う手数料のコストになりますが、こうして定期的に利益を回収することで、たとえ強制決済が成されたとしても、被害は小さく抑えられますし、為替レートの動きが荒れそうな気配を察しやすくなるでしょう。
こうした事が、FXでのスワップトレードにおけるリスクマネジメントの一例になると思います。

また、これ以外にも包括的なリスクマネジメントとして、複数のFXの銘柄や、他の投資取引に資産を予め分けておく、資産分散というすべがあります。
これにより、一定の通貨が急落して損失を被ったとしても、他の投資取引によりその損失をリカバリーしていくという考え方で、比較的にスタンダードなリスクマネジメントとなっています。
しかし、これにはかなりの投資経験を要しますし、例えばサブプライムローンやギリシャショックのような金融危機の場合、株や通貨、商品、資源などのほぼすべての金融商品に同時に急落の危険性が発生してしまいます。
また、情報の連携性と高速化が進んでいる今の世界事情では、この世界同時恐慌のような現状も頻繁に起こりやすくなっていることも事実で、このスタンダードな資産分散も、必ずしも安全とはいえなくなっています。
まずは、しっかりと世界情勢や経済ニュースを掴んでいきながら、万が一のリスクを常に頭の中に入れて、投資取引を行っていく必要があるでしょう。